看護の現場におけるエンゼルのクッションのポジショニング活用事例

埼玉県所沢市のＴＭ病院の理学療法士藤村先生に、実際に病棟内でお使いいただいているエンゼルの洗えるフィット三角柱クッションⅡや、ソフトタッチクッションのご使用方法、ポジショニング用クッションについての考え方について、お話を伺いました。

1312　洗えるフィット三角柱クッションⅡシリーズ

洗えるフィット三角柱クッションⅡは、旧タイプの三角柱クッションの後継品として２０１２年に発売を開始、断面形状がエンゼルの特許に基づくなだらかなカーブを付けられた三角型になっており、お身体にフィットしやすい形状になっております。
バリエーションとして、カラーはベージュとパープルの２色、用途によって、３０ｃｍ～８０ｃｍの長さをお選びいただけます。

素材	外カバー／綿 70％　ポリエステル 30％（スムースニット）側地センター／ポリエステル 100％（カノコ）側地サイド／綿 70％　ポリエステル 30％（スムースニット）中身／脱膜ポリウレタンフォーム
お手入れ	洗濯〇　脱水〇　乾燥機〇（60℃）
カラー	パープル、ベージュ
製品寸法	1312-30　　長さ30cm × 幅27 cm × 厚さ13 cm 1312-40　　長さ40cm × 幅27 cm × 厚さ13 cm 1312-50　　長さ50cm × 幅27 cm × 厚さ13 cm 1312-70　　長さ70cm × 幅27 cm × 厚さ13 cm 1312-80　　長さ80cm × 幅27 cm × 厚さ13 cm
価格（税抜き）	1312-30　　￥6,000 1312-40 　　￥7,000 1312-50 　　￥8,500 1312-70 　　￥12,500 1312-80 　　￥13,500 （TAIS コード：01102-000025）

洗えるフィット三角柱クッションⅡシリーズを使ったポジショニング

ＴＭ病院様で、洗えるフィット三角柱クッションⅡを、実際に入院患者の方々のポジショニングにどうお使いいただいているか？
その様子を再現していただきました。

①30度側臥位のポジショニング
背中に長さ５０cmの三角柱を挟むことで、30度側臥位の姿勢を容易に作れ、仙骨部と大転子の除圧を行っています。また、このポジショニングを取る際、両脚の間に大きめの枕型クッションを挟み、下肢を安定させると姿勢を維持しやすいそうです。

②股関節の外転・外旋の予防
両脚を平行にし、股関節を中間位にするために、骨盤の下に５０cmの三角柱を当てています。

③顔を正中に
首の緊張が高い方に、３０cmの三角柱で枕の高さを左右非対称にし、首の緊張を緩和します。

藤村先生から、洗えるフィット三角柱クッションⅡにより容易に30℃側臥位を取りやすいこと、クッション面につけられたカーブで身体のラインにもフィットしやすい、後方にズレにくい、形がくずれにくい、また、カバーを外せる点について、洗えるので清潔な状態を保ちやすいと、ご評価をいただけました。

NKY100　ソフトタッチクッションシリーズ

一方、ソフトタッチクッションシリーズは、中材（ダクロン®メモレル™）が「中でスベる」ような感覚が特徴的な枕型のクッションで、長さ37cm～82ｃｍまでの３種類のサイズご用意しております。

特長としては剪断力を逃がす使い方に適しており、ＴＭ病院様では、両脚の間に挟んだり、脇の下、踵の下などにお使いとのことでした。

素材	側地／ポリエステル 100%（メッシュ裏起毛）中身／ポリエステルマイクロファイバー（ダクロン®メモレル™）
お手入れ	洗濯〇　脱水〇　乾燥機〇（80℃・15〜20分以内）
製品寸法	NKY100-40 　長さ37cm ×幅21cm ×厚さ11cm NKY100-50 　長さ45cm ×幅23cm ×厚さ13cm NKY100-90 　長さ82cm ×幅36cm ×厚さ17cm
価格（税抜き）	NKY100-40 　￥5,800 NKY100-50 　￥7,500 NKY100-90 　￥12,000

独特の質感のソフトタッチクッション

ＴM病院様では、病院で購入したクッションに、汚れ対策で自作の防水や撥水のカバー類をご用意されることも多いそうですが、ソフトタッチクッションについては、側生地にさわやかな肌触りでドライタッチ素材が使われている点も高評価で、カバー類は一切使っていないとのことでした。

また、看護の現場において、複雑な形状のモノは扱いにくく、形状はシンプルでも様々な場所に使えるようなクッションが望ましいという考え方に、ソフトタッチクッションが合致しているというお考えを伺えました。

ソフトタッチクッションの側生地

看護・介護の現場からの様々な声に感謝

看護や介護の現場で、エンゼルの商品がどう使われているのか？商品についてのご意見なども含めて、色々お話を伺うとメーカー側の私共が想定しなかったような使い方に気付かされることも多く、またメーカー側が工夫を凝らして考案したアイデアも、現場ではなかなか受け入れられないようなケースもあります。今後も介護や看護の現場からの声、ご要望に応えて、より使いやすい商品の企画を行っていきたいと強く感じました。
最後に、取材にご協力いただいた藤村先生、TM病院の職員様に深く感謝申し上げます。この度はありがとうございました。

ポジショニング用クッションのデモやお試し、フォローサービススタッフによるポジショング勉強会の実施などのご要望がございましたら、是非、お問い合わせより弊社にご連絡いただければ幸いです。